日々関心

ソーシャルメディア、Webサイト制作を中心に日々関心を寄せた事をつづります。

と展~こんなコミュニケーション、どうですか?

知人が参加していたのもあって、先週渋谷にて「と展」というものを拝見してきました。

と展
http://totenji.web.fc2.com/page/top.html

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サイトを観た限りではまだ把握できていなかった趣旨でしたが、実際に作品を観る事で伝わってくるものがありました。
例えば

・イラストに描かれた可愛らしいキャラクター達から伝わるコミュニケーション。
中に入って最初に目に飛び込んできたんですが、イラストのキャラクターの表情や仕草からそのコミュニケーションを読み取る。

・色の認識によるコミュニケーション。
色について通常人が持っているコンテキストを逆手にとって、通常あるべき色を少し変えてみる事で、それによって一瞬誤解したり違和感を感じる所から、色によるコミュニケーションを再認識。

・1対1の写真から伝わってくる被写体とのコミュニケーション。
ひとりの女性が写っている写真だったのですが、そこからたしかに撮影者と被写体のコミュニケーションが伝わってきました。

人間同士のコミュニケーションというのは、実際会って仲を深めるという事が大昔から基本だったのかもしれませんが、絵を描くようになって、音で楽しんで、文字ができて、写真ができて、電話やメールやインターネット…いろいろなコミュニケーションができるようになった訳です。
そうなってくると、使い方次第でコミュニケーションがとれない事もある訳ですけど、今回の「と展」を観て、きちんと趣旨を伝えようと発信することで、さまざまな手段で観ている人にも伝わってくるコミュニケーションができる事を再認識させられました。

特に最近はどんなに距離が離れていても、時間が合わなくても、ソーシャルメディアを通じてコミュニケーションがとれる時代になりました。
そこには本来あるコミュニケーションという行動が、文字でのやりとりや写真や「いいね」ボタンで表現されていて、一瞬を切り取っただけだとすごく軽いコミュニケーションにも受け取られかねません。
でもそこには確かに生身の人間同士が蓄積してきた関係がある訳です。実際会った事ない人でも、蓄積してきたバックグラウンドがある訳です。
これからも、本来あるべきコミュニケーションの形を今以上にもっといい形で表現できるような、そんな空間をつくりだす事ができればなと思います。

Web制作に携わる身としてそんな想いを感じる事ができた「と展」でした。

10zine

最近Facebook上の友人のアクティビティから見つけた気になるサイト。

10zine.org

本日になりますが福岡の警固にて展示会をやられているそうです。

10zine vol.2は2/18(土)・19(日)開催です。

"10zineは、2回目となるイベント「10zine vol.2」を開催します。
福岡を拠点とする様々な職種の人が集まり、それぞれの普段の仕事を離れて
自由にzineを制作・展示・販売します。"

おもしろそうな試みなので、今度福岡行く際に、もし機会があれば足を運んでみたいと思います。

手作りブックカバー

普段の買い物に加え、ネットで買い物する事も普通になってきた昨今…不要な紙袋をたくさん捨てる機会が増えていませんか?

また、最近は書籍もネットで購入する事が増えたため、いつもは書店でつけてもらうブックカバーも無い本が増えてきました。

今日も不要な紙袋を捨てようとした時、ふと思いつきました。

不要な紙袋を再利用してブックカバー

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大・中・小が完成。
(とは言っても、ちょうどいいサイズに切り取るだけなんですけれど)

マックのブックカバーは自分で作成しておいて外に持ち出せるか疑問でしたが…

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早速、マックにも自然になじむブックカバー。

ネットで検索してみると結構同じ様な考えの人が多く、もっと凝ったしっかりとした自作ブックカバーも拝見できました。

そのまま捨てる位なら、使い捨ての簡易ブックカバーに変えてしまおうと。いい紙袋あったらまた作成してみたいと思います。

ちなみに大は武田隆著「ソーシャルメディア進化論」
中はウジ トモコ著「売れるデザインのしくみ」
小は佐藤尚之著「明日のコミュニケーション」のブックカバーとなりました。

就職活動費が気になる方へ

就職活動は本当にお金がかかる活動だったという実感があります。
自分の場合、佐賀から福岡の企業に行っていた時でも一回の会社説明会で2000円~3000円の出費。

大学生にとっては大きい額という訳で、工夫していた点といえば…

  • 福岡での会社説明会はできるだけ同日に2~3件とまとめる。
  • 連日で入った場合は、福岡に住む友人に家に泊まる(本当に申し訳ないが…)
  • 合同企業説明会の時は、こちらも4~5人合同で車で移動。

その他、最近の元就活生(元同僚・後輩)の中には…

  • 福岡から夜行バスで、半日以上かけて東京まで移動
  • 北海道から同級生でお金を出し合って東京でウィークリーマンションを借りて就活

というような、涙ぐましいお話も聴いた事がありました。

そんな就活ですが、鎌倉に本社を置く面白法人カヤックさんが「旅する会社説明会」という面白い事をやられるそうです。

”たった1回の説明会に出るために、多くのお金と時間を費やすのはもったいない。カヤックは出向きます。”

 地方に住む人にとっては本当に嬉しい取り組みですね。距離というハンデを少しずつでの乗り越えていけると良いなと思います。

匿名Twitterの危険性

1月28日になりますが、第3回Twitter研究会に参加してきました。
会場を提供されてくださっていたフューチャーアーキテクト株式会社さんの入口が素敵で、一瞬会場間違ったんじゃないかと…

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Twitter研究会には今回初めて参加しましたが、TwitterだけでなくいろいろなSNSについてのお話が聴けて非常に興味深い会でした。

当日の資料は以下にまとめられています。
http://homepage3.nifty.com/toremoro/study/twitterconf3.html

この中でも特にこちらのお二人によるお話(当日の資料にリンクを貼っています)を聴いて…

毛利勝久さん(IT系ライター・編集者)
炎上のツイッターと実名のフェイスブック―われわれに安住の約束の地(SNS)は存在するのか?

池田和史さん(KDDI研究所)
ビジネスおよびコンシューマ向けTwitter解析技術の紹介

これらの話しを聴いて、以前から匿名でTwitterを使っている人の危険性について思う所があったので、今回エントリとして上げてみました。

プロフィールを公開していなければ大丈夫?

毛利さんのお話によると、最近はTwitterに限らずオンライン上での実名(本名)公開に6割が抵抗あるという調査結果(MMD研究所)があるそうです。
ただし、昨年に比べると89.1%→62.1%に減ったという結果でもあり以前よりも実名が増えてきたというのも確かだと思います。
実名主義Facebookに対して、Twitterは実名と匿名が混在している世界です。そんな中で、はたして匿名の方々は匿名を貫く事ができるのでしょうか。

まず興味深かったのは、池田さんによる「プロフィール推定に用いる言葉の例」。それらは

”プロフィールが既知である少数の投稿者の投稿から、各プロフィールに特徴的に出現する言葉を統計的な指標を用いて自動抽出”

されており、Twitter上に現れる言葉でだいたいの属性が分かるとのことです。

ではここで、とある5人のツイートを見てみましょう。
(私が作った例文なので、リアルな方々の発言とは若干ずれがあるかもしれません。ご了承ください)

「授業終わった―♪とりま梅田なぅ。だれかいつものマクドいこー♡」

「講義終わって渋谷なう。だりぃー。吉牛くって帰るか」

「今日はサークルもバイトもお休みだから銀座でお母さんとご飯食べるよ☆」

「羽田到着!博多で初めて親父と飲んだw夏にまた帰る予定やけん就活がんばろう!」

「残業終わった。娘ももう寝てる時間だし新橋でちょっと飲んで帰る」

いかがでしょうか?プロフィールを公表していなくても、このひとつのつぶやきだけでも、性別や住んでいる地域、学生なのか社会人なのか、一人暮らしなのか実家なのか家庭持ちなのか…だいたいの属性は分かるのではないかと思います。
さらに、Twitterはこれらの発言が積み重なっているので、ありとあらゆる事が分かるかもしれません。そこにリアルの友人がひとり居るだけで、その友人の周りの人からすればだいたい誰かは予想がつくでしょう。
(なお、ここで言う匿名とは、アカウントと個人が完全に切り離されている状態であって、本名は公表していなくてもアカウントと個人が結びつけば、それもおおまかに実名として捉えてください)

毛利さんが仰ってましたが、誰であるかという「個人識別情報」と、普段つぶやいている行動等の「不可侵私的領域の情報」はきちんと分ける。
それが誰なのか分かっても、プライバシーを考慮して結び付けないでおくのが、せめてものマナーなのかなと自分は思いました。
もし、その個人は匿名のつもりでも、そこにリアルなソーシャルグラフが少しでも入り込んでいると、周りはきっと気づいているだろうし完全に隠す事は不可能だと思っています。

鍵をかけていれば大丈夫?

では、ツイートに鍵をかけてみてはどうでしょうか。
これなら相手を承認しないかぎり、ソーシャルグラフも見えづらいですし(完全に隠す事はできませんが)
ツイート自体は見えないので安全かと思われるものの…
もともとオープンで情報の伝播に長けたTwitterであるだけに、ここにも危険性が潜んでいます。

何故、完全に隠す事はできないのか?
ここから、とある架空の会社のとても仲の良い4人のやりとりを例に挙げてみます。(2012年2月12日現在、存在しないアカウントです)

  • あか @akn_dayo…匿名(本名:あかね)。新卒一年目。同期のカオル・ダイスケとは研修時代から仲が良くTwitterでも相互フォロー。研修後、部署に配属されてからTwitterに鍵をかけた。
  • 播戸 @bando_0710…実名。あかねの配属先の1年先輩。後輩からも非常に慕われていて、とても仲が良い。
  • カオル @caol0412…実名。あかね・ダイスケと同期。特にあかねとは何でも話せる親友。研修時代からTwitterで相互フォロー。
  • ダイスケ @daisukeeeeeen…実名。あかね・カオルと同期。研修時代からTwitterで相互フォロー。播戸先輩とも仲が良く4人でよく飲みに行く。

新卒のあかねは、研修期間までは同期の仲間と一緒に実名・匿名を意識せずにTwitterを使っていましたが、会社の部署に配属されてからは鍵をかける事となります。
なので、配属後の播戸先輩とは相互フォローしていないため、現在のフォローの相関図は以下のようになっています。

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試用期間も終わり、明日から初めて長い期間有休を取って沖縄旅行へ向かうのあかねのツイートから、ある事が起こります。

■あか @akn_dayo 鍵
明日から沖縄だー楽しみ♪

■カオル @caol0412
@akn_dayo 楽しんできてね!

■あか @akn_dayo 鍵
@caol0412 うん。播戸先輩へのお土産何にしようかな♪

■ダイスケ @daisukeeeeeen
@akn_dayo 彼氏と?お土産期待してる。

■あか @akn_dayo 鍵
@daisukeeeeeen 彼氏とかいないし(>_<)大学時代の友達!お土産なんか買ってくるよ。

■ダイスケ @daisukeeeeeen
@akn_dayo おぅ沖縄楽しんでこい!お土産たのしみですね @bando_0710 先輩!

ここでメンションで 播戸先輩 @bando_0710 が気づく事になります。

…さて、ここで女性の方は「ダイスケ空気読めてない!」となるかもしれません。
しかしダイスケからすると、こんな状況ではそんな事は知った事では無い訳です。

何故、あかねが配属後にツイートに鍵をかけたのか。

ダイスケからすると、いつの間にかあかねが鍵をかけていたという状態。

Twitter上ではダイスケもカオルも普通に播戸先輩とやりとりしている。

みんなとても仲がいいのに何故あかねは播戸先輩をフォローしていない…そんな事をダイスケは知らない。

播戸先輩は気づいてダイスケのツイートを見るでしょう。鍵付きとはいえ@akn_dayoが誰だかきっと気づきます。フォローの申請が行くかもしれません。
(カオルのツイートをもし見たとしても、こちらは不確定要素が多いので気づかないかもしれません)

鍵をかけて例えツイートが見えなくても、リプライのやりとり、そしてオープンだという前提で使っている相手の何気ない一言で気づかれてしまうかもしれません。
そもそも、同僚のリストに入っていたりすると、それだけで分かってしまう場合もあります。
上記はすごく極端な例ではあるものの、Twitterの匿名性には危うさが潜んでいるものですので、完全に隠すのは難しいと言えます。

それでも匿名で使い続けるのは個人の自由だとは思いますので、その場合は充分に気をつけてください。
ただ、周りはそこまで深く考慮できないので、ダイスケのような人が居たとしても責めないであげてくださいね。

今回のTwitter研究会の中で印象に残った言葉。
「ツールがシンプルだからといって、使い方が簡単という訳ではない」

何を使うかより、誰と使うか

Google+、今後も使い続けたいユーザーの割合は?
http://news.mynavi.jp/news/2012/01/17/035/index.html

この割合については、Google+使ってる人自身の使用頻度によって意外だったり妥当だったり、意見が分かれる所かもしれませんね。
自分の場合、SNSの特性にもよる所も大きいですが、今の所twitter > Facebook > mixi > Google+ といったペースでGoogle+も一応使ってはいます。

Google+の魅力を聞いたところ、大きく「サークル機能」「Googleサービスとの連携」「AKB48」「新しさ・使いやすさ」の4つに分かれた。“

先日のtwitter研究会の中で、横田真俊さんの「Twitterを中心としてここ数年のソーシャルメディアの変化について」において、Google+の国内における人気アカウントが紹介されていました。
上位から、TOYOTA、SONY、UNIQLO、大島優子篠田麻里子
上位は海外向けの国内企業アカウントとAKB48メンバーが占めているとの事。

ちなみに記事の最後に「他のSNSで繋がってない人がいる」という意見がありますが、これは結構重要だと思いますね。
企業や芸能人もそうなんですが、たとえば昔の地元の友達がmixiに居るからmixiも使っている、会社の人がたくさんFacebookに居るから、Facebookを使っている…という風に、「何を使うかより、誰と使うか」という所が、SNSを使う上で大切な事かもしれません。これについては横田さんもおっしゃっていました。

自分にとってのGoogle+も、繋がるユーザーによっては、さらに使用頻度が増すのかもしれません。
最近mixiを使わなくなったという人、もしかして大切な友人を置いてきていませんか?