日々関心

ソーシャルメディア、Webサイト制作を中心に日々関心を寄せた事をつづります。

Goose house~ソーシャルメディアを活用して絆を深める音楽ユニット

本日はソーシャルメディアを活用して活動している音楽ユニット「Goose house」をご紹介。

Goose houseとは、シンガーソングライター達が集まりさまざまな組み合わせでカヴァー曲を演奏するというスタイルで、ソーシャルメディアを中心に活動している音楽ユニットです。

SONYウォークマンのプロジェクト「Play You. House」からスタートし、プロジェクト終了後も「Goose house」として活動を継続。メンバーの入れ替わりもあり、現在はd-iZe、竹渕慶(tetra+)、齊藤ジョニー、竹澤汀、工藤秀平(K.K.)、神田莉緒香、マナミ(アニ―ポンプ)、沙夜香の8人で活動中。

ネット上におけるカヴァー曲の演奏だけではなく、2010年12月には実際に六本木にてライブを敢行。その後も原宿にてライブを行い、オリジナル楽曲「Sing」をはじめCDも3枚リリースしています。

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お茶の間で一緒に楽しむ音楽

Goose houseのライブの場所はユーストリーム。メンバーは個々でも活動しているミュージシャンだけあって演奏のレベルが高く、特に昨年メジャーデビューを果たした齋藤ジョニーさんのギターは一見の価値ありです。

そんな彼らですが、ライブはとても親近感あるものとなっています。シェアハウスの一室から展開されているライブは基本的にアコースティック編成なので、PC越しとはいえリビングで「生の音」を感じる事ができる温もりのあるライブだからでしょう。

さらに各メンバーがtwitterを活用しているので、気軽につぶやきを観る事ができ、リプライをもらったりユーストリーム生放送中に紹介される事でより距離の近いライブを楽しむ事ができます。

■AM11:00 / HY(Cover)

この動画観た事あるかも!?

ユーストリームでリアルタイムに配信されたライブは、アーカイブとして後からでも楽しむ事ができます。

また、各カヴァー楽曲は個別にYoutubeにアップされているので、気になるミュージシャンの楽曲を検索された事がある方なら、ひょっとしてGoose houseの映像をご覧になった方もいるかもしれません。実際にある方はYUIさんの楽曲を検索していたらGoose houseに辿り着き、その動画にひかれ、ユースト生中継や各メンバーのライブに足を運ぶようになったそうです。

昨年末にはFacebookページ上で各楽曲への投票も募り、Facebookページにも10,870人を超えるいいね!が集まっています。これは吉井和哉さん、東京スカパラダイスオーケストラさん、水樹奈々さん達と並ぶ数字です。(2012年3月31日現在)

楽曲もカヴァー曲が中心なので、初めての人も簡単に興味を持ち話題にしやすいというのも、ソーシャルメディア上で広まりやすい要因だと思います。

今もどこかでGoose houseを知る人達が少しずつ増えているかもしれません。もちろんそれらだけが理由ではないとはいえ、ユーストリーム生ライブの同時視聴者数は、Play You.House開始当初の100人程の頃から徐々に増え、前回2月18日には4000人を超える程となりました。

「ユニット」という形態における相乗効果

メンバーが元々個々で活動しているという形態も一風変わった所。なので、ユーストリーム生ライブの時は全てのメンバーが居る訳では無く、あるメンバーは個の活動のライブによりお休みの時もあれば、一時期は勉学に専念するメンバーもいたり、また家族旅行のためお休みという時も。

工藤秀平さんが所属するK.K.はGoose house以前に横浜ブリッツでワンマンライブを行った経験もありますし、昨年は台湾のフェスにも参加し、台湾でのファンもインターネット越しに楽しまれています。また、竹渕慶さんは英語が堪能なので海外の方へ向けてのメッセージも時折観られます。

大学時代に仙台で活動していた齋藤ジョニーさんは、上京後での活動さらには昨年のメジャーデビューでますます活動の幅を広めつつあります。その他にも神田莉緒香さんは初のCDリリース、d-iZeさんは東京・大阪でワンマンライブを敢行する等、個々のメンバーが、路上やライブハウスでそれぞれ活動中です。

■ララブランコ / 神田莉緒香(オリジナル)

■tetra+(vocal:竹渕慶) LIVE@Daikanyama LOOP

決して決まった形に縛られる事なく、個と個が自由につながりあった「ユニット」というこの形態における各メンバーの活動の相乗効果が、Goose houseの活動を加速させている一因なのではないかと思われます。

新しい路上ライブの形

駅や公園でのフリーライブが気になり、次第に仲間たちと集まるようになる。CDを購入し、BBSに感想を書き込む。そしてライブハウスにも足を運ぶようになる…

これらは以前からみられる路上ライブでファンが集まり、実際にミュージシャンのライブに足を運ぶようになるひとつの形ですが、現在はこれと同様の動きがGoose houseのようにネット上で見られるようになりました。

駅前や公園ではなくネット上でフリーライブを観て、ユーストリーム生ライブに集まり、twitterFacebook上で話題して楽しむ。ネットでCDも購入できる。可能であればライブにも足を運ぶ。

ユーストリームによる生ライブは、まさに新しい路上ライブの形といえると思います。実際にライブに足を運ぶ所を除けば、東京も北海道も九州も関係なくみんなが楽しむ事ができるので、全国ひいては世界に向けて開かれた路上ライブだと感じています。

実際にライブが行われているのはユーストリーム上、シェアハウスのリビングからの放送です。気軽にライブを楽し楽しむ事ができるので一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

次回の放送は、本日3月31日夜8時よりとなっています。
http://www.goosehouse.jp

最後にひとつだけいえるのは、路上ライブミュージシャンも同様なのですが、こういった形態でファンを集められるのは、これらの活動を通して観客と真摯に向き合い絆を深めていく意識を持っている事と、その実力あってこそです。

活動形態だけに注力するだけではなく、「また観たい」「みんなにシェアしたい」と思わせるだけの存在である事が、根本的に重要な所であると思いますね。

■Sing / Goose house(オリジナル)