「F#」という原点
福岡音楽情報サイトを作ったきっかけ
最近はかなり更新頻度が少なくなっていますが、福岡音楽情報サイト「F#」(http://fsharp.jp)というサイトを作っています。
元を辿れば、2002年にデジタルハリウッド福岡校に通っていた際に卒業制作として、
・自分が興味ある分野
・地域密着
・メディアには取り上げられていないWebならではの情報
以上を軸にして、福岡のインディーズ音楽シーンを取り上げてみようと作成したサイトです。今年2012年でもう10年…早いものです。
ちなみに「F#」というサイト名は、音楽に関するキーワードの中からコード・音階の「F#」、そして福岡(FUKUOKA)を盛り上げる(#=半音上げる)という意味で「F#」と名付けました。実はこれは卒業制作のコンセプトを提出するギリギリまで考えていて、「とりあえずこれで!」と提出したサイト名だったんです。しかし、今となっては愛着あるものとなったかなと思います。
それからデジタルハリウッド福岡校を卒業した後も、Webサイト制作の実験の場として「F#」を続けています。
現在のtwitterアカウントの「fsharpMusic」も「F#」から取ったものですし、はてなid「fsharpLab」も、本来の実験・研究の場としてのLab(ラボ)をつけたものです。
今となっては福岡を盛り上げるという意味とは別のものとなりつつあるので、ギターでいう「F#」というある種のぶつかる壁を超えるという意味も新たに込めて、今後も「F#」を使っていきたいですね。ただ、現在は「F#」という言語があるので、区別する意味でも、fsharpLab や fsharpMusic として使い続けていけたらと思います。
Webサイト制作を仕事に
デジタルハリウッド福岡校を卒業した後も、個人的な実験の場として「F#」を公開していたのですが、それをきっかけとして、自分が目標としていたWebサイト制作のお仕事に徐々に近づく事になります。
「F#」制作時に協力していただいたミュージシャン際田まみさんや江頭つとむさんのWebサイト制作を手伝わせていただく事ができましたし、そして個人的に最初にWebサイト制作のお仕事となったのは、地元福岡のミュージックスクール「音楽塾ヴォイス」(http://v-pro.jp/)のサイト制作でした。(現サイト制作は私によるものではありません)
ヴォイスの塾生4人によるユニット「ビアンコネロ」の路上ライブを観に行っていた事と、「F#」というサイトを作っていた事がきっかけで、とある方に紹介していただき自分にサイト制作のお話が巡ってくる事となったのです。
「F#」をきっかけに一度だけブッキング担当として合同ライブイベントを開催させていただく事もあったし、「F#」で当時取材させていただいたミュージシャンの方々も、東京に拠点を移した方々はもちろん、福岡のみなさんが上京してきた際や、私が福岡に帰省した際には、相変わらずライブに足を運ばせていただいています。
さらに10年も経った今では、彼らの後輩達のライブにも足を運ぶ機会もあり、そして今につながっている状況です。そう考えると、福岡では本当にいろいろな貴重な経験をさせていただいたと思います。
最初のエントリに「私がブログを書く理由」を書きましたが、10年前の当時はブログではなく、自分が制作したWebサイトを公開しておく事で、Webサイト制作のお仕事をスタートさせる事ができた訳です。
そういった事もあって、今ではブログという形で自分のアウトプットを公開しておく事で、何かしら将来につながるのではないかという感覚があるんです。
もちろん「F#」も当ブログもまだまだ完全なものではないのですが…
完全なものではなくても、常にコンスタントにアウトプットしていく事で、10年前の当時のように少しずつでも前に進んで行きたいと思います。
そう考えるとやはり「F#」が自分自身の原点ですね。